第112回看護師国家試験の午後2問で出題された健康日本21について解説していきます。
健康日本21(第二次)における1日の塩分摂取量の目標値で正しいのはどれか。
1. 6.0g
2. 8.0g
3. 10.0g
4. 12.0g
1. 6.0g
6.0gではない。
2. 8.0g
8.0gである。
3. 10.0g
10.0gではない。
4. 12.0g
12.0gではない
健康日本21とは?
健康日本21とは、2000年から始まった「21世紀における国民健康づくり運動」です。
この運動は、疾病の予防や治療だけでなく、積極的な健康増進を目指しています。
個人の生活習慣と社会環境の両方を改善することで、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を実現することが目標です。
さらに、2002年には健康増進法が制定され、この運動の法的基盤が築かれました。この法律により、国全体での健康増進施策が一層強化されました 。
健康日本21は、個人と社会の両方に働きかけることで、誰もが健康で幸せな生活を送れるようにすることを目指しています。
これからの看護師国試は「健康日本21(第三次)」を勉強しよう
日本の健康づくり運動は、1978年に「第1次国民健康づくり」がスタートしたことから始まります。
この取り組みでは、健康診査の充実や市町村保健センターの整備、保健師などの人材確保に重点が置かれました。
1988年には「第2次国民健康づくり」として「アクティブ80ヘルスプラン」が開始され、運動習慣の普及が進められました。
2000年には「健康日本21」によって一次予防の重視と具体的な目標設定が行われ、2003年には健康増進法が施行され、この運動の法的基盤が確立されています。
2013年からは「健康日本21(第二次)」が始まり、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目指し、生活習慣や社会環境の改善に取り組んできました。
そして、2024年に「健康日本21(第三次)」が開始予定で、すべての国民が健やかで心豊かに生活できる社会を目指し、持続可能な健康づくりの施策が進められる予定です。
健康日本21(第三次)の生活習慣の改善目標一覧
健康日本21(第三次)で掲げられている生活習慣の改善目標をまとめたので、勉強の参考にしてください。
| 目標2:個人の行動と健康状態の改善に関する目標 | ||
| 1 生活習慣の改善 | ||
| (1)栄養・食生活 | ||
| ①適正体重を維持している者の増加 | BMI18.5以上25未満(65歳以上はBMI20以上25未満)の者の割合 | 66%(令和14年度) |
| ②児童・生徒における肥満傾向児の減少 | 児童・生徒における肥満傾向児の割合 | 第二次成育医療等基本方針に合わせて設定 |
| ③バランスの良い食事を摂っている者の増加 | 主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合 | 50%以上(令和14年度) |
| ④野菜摂取量の増加 | 野菜摂取量の平均値 | 350g(令和14年度) |
| ⑤果物摂取量の改善 | 果物摂取量の平均値 | 200g(令和14年度) |
| ⑥食塩摂取量の減少 | 食塩摂取量の平均値 | 7g(令和14年度) |
| (2)身体活動・運動目標 | ||
| ①日常生活における歩数の増加 | 1日の歩数の平均値(年齢調整値) | 7,100歩(令和14年度) |
| ②運動習慣者の増加 | 運動習慣者の割合(年齢調整値) | 40%(令和14年度) |
| ③運動やスポーツを習慣的に行っていない子供の減少 | 1週間の総運動時間(体育授業を除く)が60分未満の児童の割合 | 第二次成育医療基本方針に合わせて設定 |
| (3)休養・睡眠 | ||
| ①睡眠で休養が取れている者の増加 | 睡眠で休養が取れている者の割合(年齢調整値) | 80%(令和14年度) |
| ②睡眠時間が十分に確保できている者の増加 | 睡眠時間が6~9時間(60歳以上は6~8時間)の者の割合(年齢調整値) | 60%(令和14年度) |
| ③過労働時間60時間以上の雇用者の減少 | 週労働時間40時間以上の雇用者のうち、週労働時間60時間以上の子用手の割合 | 5%(令和7年度) |
| (4)飲酒 | ||
| ①生活習慣病(NCDs)のリスクを高める量を飲酒している者の減少 | 1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上の者の割合 | 10%(令和14年度) |
| ②20歳未満の者の飲酒をなくす |
中学生・高校生の飲酒者の割合 |
0%(令和14年度) |
| (5)喫煙 | ||
| ①喫煙率の減少(喫煙をやめたいものがやめる) | 20歳以上の者の喫煙率 | 12%(令和14年度) |
| ②20歳未満の喫煙をなくす |
中学生・高校生の喫煙者の割合 |
0%(令和14年度) |
| ③妊娠中の喫煙をなくす | 妊婦の喫年度 | 第二次成育医療基本方針に合わせて設定 |
| (6)歯・口腔の健康 | ||
| ①歯周病を有する者の減少 | 40歳以上における歯周炎を有する者の割合(年齢調整値) | 40%(令和14年度) |
| ②よく噛んで食べることができる者の増加 | 50歳以上における咀嚼良好者の割合(年齢調整値) | 80%(令和4年度) |
| ③歯科健診の受診者の増加 | 過去1年間に歯科検診を受診した者の割合 | 95%(令和4年度) |
今回、問題で出題されている1日の塩分摂取量は「7g/日」に変更されました。第二次では8g/日だったので、1g/日減っているのに注意しましょう。
もう少し詳しく見たい方は、こちらをご覧ください。
健康日本21のまとめ
健康日本21とは、「21世紀における国民健康づくり運動」です。
健康寿命の延伸と健康格差の縮小を実現することを目標に、個人の生活習慣と社会環境の改善が掲げられています。
2024年から第三次健康日本21が行われており、だれ一人残さない健康づくりを展開し、より実効性をもつ取り組みを推進しています。
看護師国家試験には、健康日本21に関する問題が出題されるので、しっかりと確認しておきましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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