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【第97回看護国試】ブレーデンスケールで考える仙骨部の褥瘡の要因はどれか?

「事例から仙骨の褥瘡の要因を選べるか不安…」
「どうやって褥瘡の要因を評価すればいいの?」

複雑な事例から必要な情報を読み取るのって、本当に難しくて不安になりますよね。

でも、安心してください!

「褥瘡の原因を客観的に評価するツール」さえマスターすれば、誰でも簡単に迷わずアセスメントできるようになります。

そこでこの記事では、世界中で使われている評価指標「ブレーデンスケール」の視点を使って、第97回看護師国家試験の状況設定問題を解説していきます!

この記事を読めば、単なる問題の丸暗記から卒業し、臨床でも使える「生きたアセスメント力」が身につきます!

それでは一緒に学んでいきましょう!

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まずは、問題から仙骨部の褥瘡の要因を考えよう!

第97回 午後37問

80歳の男性。身長165cm、体重58kg。要介護2で在宅療養中である。介護者は72歳の妻。療養者はベッド上坐位で食事を8割摂取している。お茶は好んでよく飲んでいる。排泄時は妻の介助でトイレまで歩行している。トイレ以外はほとんどベッドの頭側挙上45度でテレビを見て過ごしている。妻とのコミュニケーションは良好である。介護保険サービスは週1回の通所リハビリテーションを利用している。仙骨部に褥瘡ができ訪問看護が開始された。

問題1
仙骨部の褥瘡の要因として最も考えられるのはどれか。

1. 摩擦とずれ
2. 皮膚の湿潤
3. 栄養の不足
4. 知覚の低下

  1. 摩擦とずれ
    ベッドを45度上げると、体幹が足側に滑り落ちる「ずれ力」が仙骨部にかかります。これにより皮下組織の微小血管が引き伸ばされて潰れ、血流が途絶えるため、褥瘡発生要因となります。
  2. 皮膚の湿潤
    湿潤環境の有無については書かれておらず、根拠が不十分。
  3. 栄養の不足
    BMIは21.3(58kg ÷ 1.65m²)であり、食事も8割摂取しているため、低栄養が要因とは言えません。
  4. 知覚の低下
    妻とのコミュニケーションが良好であり、麻痺や重度の認知症、感覚障害を示唆する記載はありません。

褥瘡を引き起こす「外的要因」と「内的要因」とは?

褥瘡が発生する原因は、大きく分けると「外的要因」と「内的要因」の2つに分類されます。

「外的」は身体の外側から受けるストレス、「内的」は患者さん自身の体内の状態を指します。

褥瘡を予防するためには、この2つの原因を正しく理解し、それぞれに合ったアプローチを行うことが不可欠です。

皮膚に直接負担がかかる「外的要因」

外的要因とは、患者様の身体の「外側」から、外部環境として皮膚に加わる物理的なストレスのことです。

皮膚の特定の場所に直接トラブルが起きるため、「局所的要因」とも呼ばれます。

外的要因は、以下の内容が当てはまります。

  • 湿潤
  • 摩擦とズレ
  • 持続的な圧迫
  • 加齢による皮膚の変化 など

これらは、マットレスの選定・丁寧な介助・こまめな排泄ケアなど「外部環境を整えること」で直接的にリスクを減らすことができる要因です。

身体の限界を示す「内的要因」

内的要因とは、外部からではなく、患者様自身の身体の内部にある原因のことです。

全身の健康状態や体質が関わるため、「全身的要因」とも呼ばれます。

内的要因は、以下の項目が当てはまります。

  • 浮腫
  • 知覚障害
  • 栄養状態
  • 骨の突出
  • 活動性・可動性など

内的要因は、いくら良いマットレスを使っても解決しません。

食事内容の見直しや水分補給・疾患の治療など「身体の中からのアプローチ」が必要になります。

ブレーデンスケールで褥瘡の要因を詳しく評価しよう!

ここまで、褥瘡には「外的要因」と「内的要因」があるとお伝えしてきました。

しかし、ただ「なんとなくリスクがありそう」と眺めているだけでは、具体的な予防対策は立てられません。

また、個人の主観だけで「なんとなく危なそう」「まだ大丈夫そう」と判断してしまうと、人によって評価がバラバラになり、適切なケアにズレが生じてしまいます。

そこで、誰が評価しても同じ結果になり、全員が統一したケアを行えるように作られたのが「ブレーデンスケール(Braden Scale)」です。

ブレーデンスケールは正解で認められている「科学的根拠」のある指標

ブレーデンスケールは、単なるチェックシートではありません。

多くの研究によって、褥瘡の発生予測に対する高い科学的根拠が示されており、現在では日本だけでなく、世界中で使われている世界共通の国際基準となっています。

このスケールを使うことで、患者さんの「外的要因」と「内的要因」が、今どれくらい危険なレベルにあるのかを客観的な「数値」として目に見える形にできるのです。

ブレーデンスケールの6つの評価項目

ブレーデンスケールでの評価は決して難しくありません。

以下の6つの項目について、患者さんの状態を1つずつ当てはめて確認していくだけです。

介護施設や在宅では17点以下が褥瘡発生ハイリスクとされています。

ブレーデンスケールは点数ではなく、項目からリスクを評価できるようにしよう

国家試験の対策をしていると「ブレーデンスケールの点数の基準をすべて暗記しなければいけない」と思いがちです。

しかし、本当に大切なのは点数ではありません

ブレーデンスケールの6つの項目を使って、どこに褥瘡の原因が隠れているかを見抜くことです。

今回の問題の選択肢に並ぶ言葉は、ブレーデンスケールと同じです。

状況設定問題からヒントを探して、当てはめてみると次のようになります。

  • 食事を8割摂取している、BMI問題なし → 栄養状態は良好と言える
  • 湿潤の記載はない → 湿潤はリスクが高いと言えない
  • トイレ以外はほとんどベッドの頭側挙上45度でテレビを見て過ごしている → 摩擦・ズレが発生しやすい
  • 知覚の認知の記載はない → 知覚の認知はリスクが高いと言えない

このように、ブレーデンスケールの項目を基準にして事例の情報を一つずつ整理していきましょう。

消去法ではなく、明確な根拠を持って正しい原因を選べるようになるはずです。

まとめ|褥瘡発生の要因はブレーデンスケールで考えよう!

今回は、第97回午後37問の状況設定問題から、褥瘡の発生要因とブレーデンスケールの活用法について解説しました。

過去の出題傾向を見ると、ブレーデンスケールの「点数」そのものをダイレクトに問われたことはありません。

出題されているのは常に、「スケールの項目」や「それを活用したアセスメント」です。

ただ正解の番号を選ぶだけでなく、「なぜこれが原因になるのか?」を考えることで、実習や将来の臨床でも使える「看護の力」に変わります。

この「アセスメントの視点」を武器にして、状況設定問題を自信を持って解き進めていきましょう!

応援しています!

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