「結局、看護国試の勉強は何から始めればいいんだろう……」
看護師国家試験をリベンジするための計画を立てようと情報収集してるけど、新卒者向けの情報ばかり。
自分には当てはまらないと感じている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、既卒者が国試対策を進めるうえで押さえておきたい考え方を、6つのポイントに整理しました。
- 自分の今の状態を把握する
- 逆算スケジュールを立てる
- 過去問を中心に学習する
- 教材は増やさず、1冊を軸にする
- 勉強時間の考え方
- 直前期の過ごし方
当たり前に思うかもしれませんが、この方法を意識しながら毎日コツコツと行うことが大切です。
国試に向けた勉強の本質は、新卒者・既卒者どちらでも変わりません。
ぜひ最後までご覧ください。
看護国試の勉強を始める前に現状を把握しよう!
勉強を始める前に、まず確認しておきたいことがあります。
スケジュールを立てには、自分が今どこにいるかを知る必要があるからです。
前回受けた国試の点数を、必修・一般で振り返る
前回受けた国試の点数が、「必修問題」と「一般・状況設定問題」どちらの基準で届かなかったのかを確認してください。
必修で足りなかった場合は、基礎知識そのものの抜けが原因になっていることが多く、土台からの見直しが必要です。
一般・状況設定問題で伸び悩んだ場合は、知識はあっても、長文の設問から必要な情報を読み取る力や知識を組み合わせて判断する力が課題になっているケースが目立ちます。
同じ「不合格」でも、必要な対策はまったく違います。
感覚的に「全体的にダメだった」と捉えるのではなく、具体的な数字で振り返ることが次の一歩を明確にする最初のステップになります。
ブランクの長さによって、必要な対策は変わる
卒業からどれくらい時間が経っているかによっても、進め方は変わってきます。
ブランクが1年未満であれば、まだ知識の多くが記憶に残っているはずなので、思い出す作業が中心になります。
一方、ブランクが2年、3年と長くなっている場合は、一から学び直す意識で基礎を固める時間を多めに取る必要があります。
「これだけ時間が経ってしまった」と焦る必要はありません。
ブランクの長さを、焦る材料ではなく、計画を立てるための情報として使いましょう。
長いブランクがあるからこそ、基礎固め期を丁寧に取ることで、あとでスムーズに進みやすくなります。
現状把握のためのチェックポイント
現状を把握するときは、次のようなチェック項目を使って整理してみてください。
この4つを紙に書き出しておくだけでも、この後のスケジュールや教材選びを考えるときの土台になります。
看護国試の勉強スケジュールは逆算で考えよう!
自分の現在地が分かったら、次はいつまでに何をするかを考えます。
「いつからはじめる」より「残り何ヶ月あるか」
新卒者向けの情報は「〇月から始めよう」という決まった時期を示されていることが多いです。
しかし、既卒者にとって大切なのは、開始時期そのものより「試験日まで、残り何ヶ月あるか」という逆算の視点です。
今日が何月であっても構いません。
試験日から逆算して、残りの期間をどう使うかを考えることから始まります。
この視点を持つだけで、「もう出遅れているのでは」という焦りから離れ、今この瞬間から計画を立て始めることができます。
3つのフェーズに分けて考える
残り期間は、大きく3つのフェーズに分けると考えやすくなります。
基礎固め期(必修問題中心)、演習期(一般・状況設定問題中心)、仕上げ期です。
それぞれにどれくらいの期間を割り当てるかは、残り期間の長さや、仕事との両立状況によって変わってきます。
それぞれの期間の配分や具体的なスケジュールの組み方については、こちらの記事で詳しく解説しています!

看護国試は過去問を中心に勉強しよう!
既卒者に限らず、看護師国家試験対策でよく言われる言葉があります。
「過去問を制する者が、国試を制す」というものです。
「過去問を制する者が、国試を制する」と言われる理由
看護師国家試験は、過去に出題された内容や類似のテーマが、形を変えて繰り返し出題される傾向があります。
教科書を最初から読み直すよりも、過去問を通じて出題傾向や問われ方に慣れる方が、効率よく得点力を上げやすいとされています。
目安として、過去問集は最低3周を意識し、正答率の高い問題は確実に解けるようにしておきましょう。
1周目は、正解できたかどうかより、解説をしっかり読んで理解することを優先してください。
2周目は、1周目で間違えた問題を中心に解き直し、
3周目は全体を通してスピードと正確さを確認するというように、周回ごとに目的を変えると効率的です。
「解いて終わり」ではなく、間違えた理由を言葉にする
ただ問題数をこなすだけでは、同じ間違いを繰り返してしまうことがあります。
知識が抜けていたのか、問題文の読み取りを誤ったのか、時間が足りなかったのか。
間違えるたびに、その理由を一言でいいので書き留めておく習慣をつけてください。
例えば、間違えた問題の横に「知識不足」「読み間違い」「うろ覚え」のように短くメモしておくだけでも構いません。
振り返りを積み重ねることで、自分の間違え方のパターンが見えてきます。
なんの原因が多いのかによって、残りの期間で何を優先すべきかが変わってきます。
ノートやアプリのメモ機能を使って、自分だけの弱点リストを作っていくイメージを持つとよいでしょう。
ただの反復作業ではなく、着実に力がついている実感を持てる時間に変わっていきます!
看護国試の教材は増やさず、1冊を軸に勉強する
情報収集をしていると、あれもこれも必要な気がしてくることがあります。
ですが、教材選びで大切なのは「何を使うか」より「どう絞るか」です。
何冊も使うと、逆に非効率になる
参考書や問題集を何冊も並行して使うと、それぞれを中途半端にしか進められず、かえって定着しにくくなります。
基本となる問題集を1冊決め、それを繰り返し解き込む方が、既卒者のように学習時間が限られている場合は効率的です。
参考書は、問題集の解説だけでは理解しきれない部分を補う位置づけで、必要に応じて使うくらいで十分です。
教材の種類としては、大きく分けて「問題集」「参考書」「アプリ」の3つがあります。
- 問題集は「演習の軸」
- 参考書は分からないところを調べる「辞書」
- アプリは「隙間時間の補助」
というように役割を分けて考えると、無駄に買い足さずに済みます。
既卒者の場合、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間をアプリで補いながら、まとまった時間には問題集を進める、という組み合わせが特に相性がいいと感じています。
迷ったときの選び方の基準
具体的な教材の比較や選び方については、別記事で詳しく紹介する予定です。
ここで押さえておいてほしいのは、「有名だから」「みんな使っているから」という理由だけで何冊も買い足すのではなく、今使っている教材を最後までやり切る意識を持つことです。
教材を変えたくなるのは、多くの場合、勉強がうまく進んでいないときの不安からくる衝動です。
買い替える前に、今の教材の使い方を見直せないか、一度立ち止まって考えてみてください。
看護国試の勉強時間はどのくらい必要か
「1日何時間やればいいのか」は、多くの人が気になるところだと思います。
目安の時間はこのくらい
明確な正解はありませんが、目安として、仕事がある日は1〜2時間程度、休日や学習に専念できる日は4〜6時間程度が一つの基準になります。
1週間に換算すると、平日5日で5〜10時間、休日2日で8〜12時間ほどになり、合計すると週あたり13〜22時間程度が一つの目安です。
もちろん、これより少なくても、多くても構いません。
あくまで計画を立てる際の参考値として捉えてください。
試験本番は午前・午後それぞれ2時間40分という長丁場のため、仕上げ期には本番と同じ時間で問題を解く練習を取り入れると、当日の集中力にも慣れることができます。
時間の長さより、続けられるかどうか
大切なのは、時間の長さそのものより、毎日続けられるかどうかです。
最初から長時間を目標にすると、続かなくなったときに自己嫌悪につながりやすくなります。
無理なく続けられる時間から始めて、少しずつ増やしていく方が、結果的に長続きします。
「今日は30分しかできなかった」という日があっても、それを責める必要はありません。
ゼロの日を作らないことの方が、長い目で見ると効果的です。
看護国試に向けた模試の活用法
学生であれば、学校単位で模試を受ける機会が用意されていることがほとんどです。
既卒者には、それがありません。
既卒者は、自分で申し込む必要がある
模試は、多くの場合、予備校や出版社が個人向けにも実施しています。
学校のように自動的に案内が来るわけではないので、自分で情報を探し、申し込む必要があります。
実施時期や会場、費用は主催によって異なるため、基礎固め期のタイミングで一度調べておくと安心です。
会場受験のほか、自宅受験ができる形式もあるので、生活スタイルに合わせて選ぶことができます。
演習期のうちに、少なくとも一度は本番と同じ形式の模試を受けておくことをおすすめします。
受けて終わりにせず、復習に使う
模試の結果は、点数や判定に一喜一憂して終わるのではなく、間違えた問題の復習にこそ価値があります。
特に、時間内に解ききれなかった問題や、見直せば正解できたはずの問題は、本番でのミスを減らすための貴重なヒントになります。
本番と同じ緊張感の中でどこにつまずいたのかを知ることができる、貴重な機会として活用してください。
国試直前期の過ごし方
試験が近づいてくると、何か特別なことをしなければと焦りたくなるかもしれません。
新しいことを始めず、総復習に徹する
直前期は、新しい問題集に手を広げるのではなく、これまで解いた問題の復習を優先しましょう。
直前に知識を詰め込みすぎると、かえって混乱を招くことがあります。
今まで積み重ねてきたことを、確実な形に整える期間だと考えてください。
特に、これまで間違えた問題だけをまとめて見直す時間を作ると、限られた時間の中でも効率よく得点力を底上げできます。
体調管理も、立派な国試対策
直前期は、生活リズムを試験当日に合わせて整えることも大切です。
夜型の生活を送っていた場合は、早めに朝型へ切り替えておきましょう。
試験は午前中から始まるため、頭がしっかり働く状態で本番を迎えられるよう、普段から同じ時間に起きる習慣をつけておくと安心です。
うがい・手洗いなど基本的な体調管理も、知識の勉強と同じくらい大切な対策の一つです。
どれだけ知識を積み重ねても、当日体調を崩してしまっては力を発揮できません。
試験前日は、新しいことを詰め込むのではなく、持ち物の確認や会場までの経路確認など、当日の不安要素を減らすことに時間を使うのがおすすめです。
夜更かしをして最後まで問題を解こうとするより、早めに休んで、万全な状態で当日を迎えることを優先してください。
看護国試の科目別対策はどうすればいい?
出題範囲は非常に広く、すべてを均等に勉強する時間はありません。
頻出分野から手をつける考え方
過去問を解いていく中で、繰り返し出題されている分野が見えてきます。
看護師国家試験は、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学など、幅広い領域から出題されています。
その中でも特に出題数が多い領域から優先的に手をつけると、限られた時間を効率よく使えます。
まずはそうした頻出分野を優先し、出題頻度の低い分野は後回しにするという優先順位のつけ方が効率的です。
苦手科目を後回しにしない
一方で、苦手な科目ほど後回しにしてしまいがちです。
得意な分野の復習は気分的にも進めやすいですが、点数を底上げするには、苦手分野への対策が欠かせません。
特に、必修問題で基準に届いていない場合は、苦手分野の克服が合否に直結することもあります。
科目ごとの具体的な対策方法については、別記事で詳しく扱う予定です。
看護国試で落ちる人に共通する勉強のクセ
ここまで紹介した内容の逆を辿ると、不合格になりやすい勉強のクセが見えてきます。
当てはまるものがないか、確認してみてください。
手を広げすぎてしまう
教材を何冊も買い足したり、出題頻度の低い分野にまで手を伸ばしたりして、結果的にどれも中途半端になってしまうパターンです。
真面目に取り組んでいるように見えて、実は効率が悪くなっていることがあります。
「もっとやらなければ」という焦りが、かえって遠回りにつながってしまうことは少なくありません。
過去問を「解いて終わり」にしてしまう
問題を解いて、正解・不正解を確認するだけで次に進んでしまうパターンです。
周回数をこなすこと自体が目的になってしまい、間違えた理由を振り返らないまま繰り返しても、同じ間違いを繰り返してしまいます。
「何周したか」よりも「何が身についたか」を基準にすることが大切です。
一人で抱え込み、振り返る機会がない
自分のやり方が合っているのか、誰にも確認できないまま突き進んでしまうパターンです。
学校であれば先生や同期からの気づきがありますが、既卒者にはそれがありません。
自分では順調に進んでいるつもりでも、実は的外れな方向に力を注いでいる、ということに気づけないまま試験当日を迎えてしまうこともあります。
これが、既卒者の合格率が新卒者より低くなる一因にもなっていると考えられます。
看護師国家試験の勉強に関してよくある質問
ここでは、既卒者からよく寄せられる質問について整理しておきます。
- Q仕事をしながらでも、この6つのポイントは実践できますか?
- A
できます。特に「教材は1冊に絞る」「過去問の周回ごとに目的を変える」といった考え方は、限られた時間を有効に使ううえでむしろ効果的です。時間が限られているからこそ、手を広げすぎない意識が重要になります。
- Q何から手をつければ一番効果が出ますか?
- A
まずは「自分の今の状態を把握する」ことから始めてください。必修・一般のどちらで基準に届かなかったのかが分からないまま勉強を始めると、力を入れるべき場所を誤ってしまうことがあります。現状把握が、すべての土台になります。
- Q何度も再受験している場合、同じやり方でいいですか?
- A
基本の考え方は同じですが、同じ勉強法を繰り返して結果が変わっていない場合は、一度立ち止まって見直す価値があります。特に「過去問を解いて終わりにしていないか」「一人で抱え込んでいないか」という、落ちる人に共通する勉強のクセに当てはまっていないか、振り返ってみてください。
看護国試を一人で抱え込まなくていい場所があります!
ここまで、既卒者としての勉強法の全体像を紹介してきました。
ですが、実際に進めていく中で、
「自分の場合はどう当てはめればいいのか」
「このやり方で合っているのか」
と迷う場面が、きっと出てくると思います。
それは、あなたのやり方が間違っているからではなく、既卒者には確認できる相手がそもそも少ないという環境的な理由が大きいのです。
個別の無料相談を実施中
前回の点数や、今使える時間、これまでの勉強法。
人によって状況はさまざまです。
個別無料相談では、この記事で紹介した考え方を、あなたの状況に合わせて具体的に組み立て直すお手伝いをします。
「基礎固め期に何から手をつければいいか」
「今の自分に合った教材の使い方は何か」
といったこの記事だけでは答えきれない部分を、一緒に整理していきます。
公式LINEに登録して、「個別相談希望」と送ってください。
そこから日程を調整します!
看護国試対策のコミュニティもやってます!
「一人で振り返る機会がないまま勉強を続けるのが不安」
「進捗を誰かと共有したい」
そんな方は、コミュニティへの参加も選択肢の一つです。
同じ立場の人がいるというだけで、一人で抱え込みがちな既卒受験の孤独感は、少しずつ和らいでいくはずです。
コミュニティはまだ始まったばかり。
だからこそ、これから一緒に作っていける場所でもあります。
どちらも、無理に今すぐ申し込む必要はありません。
気持ちが動いたときに、いつでも覗きにきてください。
まとめ|看護国試の勉強法に迷ったら、ここに戻ってきてください
既卒者の勉強法は、一つひとつはシンプルな積み重ねです。
学校のカリキュラムがなくても、この考えさえあれば、自分の状況に合わせて進めていくことができます。
大切なのは、すべてを一度に完璧にこなそうとしないことです。
今の自分に必要な部分から少しずつ取り入れて、進めながら調整していけば十分です。
最後に、6つのポイントを振り返りのために一覧にしておきます。

途中で迷ったときは、この記事に戻ってきてください。
そして、それぞれのテーマをさらに詳しく知りたくなったときは、個別の記事も参考にしてもらえたらと思います。
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