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看護師国家試験の再挑戦が怖いあなたへ|自己効力感を高めよう

「看護師国家試験にもう一度挑戦しよう、そう決めたはずなのに、教科書を開く手が止まってしまう」

再挑戦を決めたはずなのに、なぜか本気になりきれない自分がいる。

勉強を始めようとするたびに、心のどこかにブレーキがかかるような感覚がある。

そんな状態は、あなたが弱いからではなく、心の自然な反応かもしれません。

この記事では、「自己効力感」の考え方をもとに、その正体を一緒に整理していきます。

読み終える頃には、なぜ怖いのかがわかり、自信を取り戻すための具体的な方法が見えてくるはずです。

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なぜ「看護国試の再挑戦が怖い」と感じてしまうのか

まずは、この「怖さ」がどこから来ているのかを整理してみましょう。

仕組みがわかるだけで、気持ちが少し軽くなることもあります。

「また裏切られるかもしれない」という気持ちの正体

一度目の受験では、多くの時間と気持ちを注いで勉強したはずです。

それでも結果が出なかったという経験は、単なる失敗以上の重みを持って心に残ります。

このとき人は、無意識のうちに「もう傷つきたくない」という防衛反応を働かせます。

本気で頑張って、また同じ結果になったら、今度こそ立ち直れないかもしれない。

そう感じるからこそ、心のどこかで本気になることをためらってしまうのです。

これは、あなたが努力を怠っているのではなく、心が自分を守ろうとしている証拠だと言えます。

期待することへの恐怖が、本気を出せなくさせる

不思議なことに、人は「期待して裏切られること」を「最初から期待しないこと」よりもつらく感じる傾向があります。

そのため、「どうせ今回もダメかもしれない」とあらかじめ思っておくことで、心を守ろうとすることがあります。

しかし、この考え方は同時に、本気で取り組む力そのものを弱めてしまいます。

なぜなら、「本気を出したのに失敗した」という結果よりも、「本気を出さなかったから失敗した」という結果の方が、言い訳として心を守りやすいからです。

つまり、再挑戦への怖さは、自分を守るための無意識の工夫でもあるのです。

看護国試への自信を左右する「自己効力感」

ここからは、こうした心の動きを説明する「自己効力感」という考え方を紹介します。

具体例と合わせて見ていくことで、より自分の状況と重ねやすくなるはずです。

自己効力感とは何か

自己効力感とは、「自分にはこれができる」と思える感覚のことです。

心理学者アルバート・バンデューラが提唱した概念で、学習や仕事などあらゆる場面での行動に影響を与えるとされています。

自己効力感が高い人は、難しい課題に直面しても、「工夫すれば乗り越えられる」と考えやすくなります。

反対に自己効力感が低い人は、同じ課題を前にしても、「どうせ自分には無理だ」と考えやすくなります。

つまり、自己効力感は能力そのものではなく、「自分の能力をどう信じているか」という感覚なのです。

自己効力感が低いとき、人はどう行動するのか

例えば、模試で解剖生理の問題を間違えたとします。

自己効力感が高い状態であれば、「この分野をもう一度復習すれば、次はきっと解ける」と考え、すぐに教科書を開くことができます。

一方、自己効力感が低い状態では、「解剖生理はもともと苦手だから、勉強してもきっと無駄だ」と考え、教科書を開く前に手が止まってしまいます。

同じ間違いを前にしても、自己効力感の高さによって、その後の行動はまったく違うものになるのです。

再挑戦への怖さの背景には、この自己効力感の低下が大きく関わっていると考えられます。

既卒生の自己効力感が下がりやすい理由

ここでは、なぜ既卒生がこの自己効力感を下げやすいのか、その背景を見ていきます。

自分の状況と照らし合わせながら読んでみてください。

「一度失敗した」という経験が、自己評価に影を落とす

自己効力感の中でも、もっとも影響が大きいとされているのが「成功体験」です。

過去にうまくいった経験があるほど、「自分にはできる」という感覚が強くなります。

しかし、国家試験という大きな挑戦において不合格を経験したことは、この感覚に大きな影を落とします。

「あれだけ頑張ったのに結果が出なかった」という記憶は、次の挑戦を前にしたときに、無意識のブレーキとして働いてしまうのです。

新卒生と比べてしまう環境が、自信をさらに奪うこと

また、既卒生を取り巻く環境も、自己効力感を下げやすい要因になります。

同期はすでに看護師として働き始めており、その様子がSNSなどで目に入ることもあるでしょう。

「みんなは前に進んでいるのに、自分だけ足踏みしている」と感じると、自分を他人と比べて評価してしまいやすくなります。

比較の対象が身近にあることは、既卒生ならではの負荷だと言えます。

この環境の中で自信を保つのは、決して簡単なことではありません。

看護国試に再挑戦するための自己効力感に大切な4つの要素

ここからは、自己効力感を高めるために大切とされる4つの要素を紹介します。

それぞれに具体例を添えながら見ていきましょう。

小さな「できた」を積み重ねる(成功体験)

もっとも効果が大きいとされているのが、実際に「できた」という経験を積み重ねることです。

いきなり大きな目標を達成する必要はありません。

例えば、「今日は循環器の過去問を3問、解説まで理解できた」という小さな達成でも十分です。

この積み重ねが、「自分にはできる」という感覚を少しずつ育てていきます。

同じ立場の人の成功を知る(代理経験)

自分と似た状況の人がうまくいった様子を見ることも、自己効力感を高める助けになります。

これは心理学で「代理経験」と呼ばれています。

例えば、同じように一度不合格を経験してから合格した先輩の体験談を読むことが、これに当たります。

「自分と同じ状況だった人が乗り越えられたなら、自分にもできるかもしれない」という感覚が生まれやすくなるのです。

信頼できる人からの後押しをもらう(言語的説得)

信頼している人から「あなたならできる」と伝えられることも、自己効力感を支える要素の一つです。

これは「言語的説得」と呼ばれています。

ただし、根拠のない励ましだけでは、効果は長続きしにくいとされています。

「ここまで理解できているのだから、この調子で大丈夫」というように、具体的な事実に基づいた言葉であるほど、効果が高まります。

心と体のコンディションを整える(生理的状態)

最後の要素は、心と体の状態そのものです。

体調が悪かったり、極度に緊張していたりすると、「自分にはできない」と感じやすくなることが知られています。

夜勤明けの疲れた体で勉強に向き合っても、実力を発揮しにくいのは当然のことです。

睡眠や休養を十分に取ることも、自己効力感を保つための立派な対策だと言えます。

今日からできる、自己効力感を取り戻す3つの行動

理論を理解したところで、実際に今日からできる行動に落とし込んでいきましょう。

先ほどの4つの要素を、日常の中で実践しやすい形にまとめました。

できたことを「事実」として記録する

その日にできたことを、簡単にメモしておく習慣をつけてみましょう。

「循環器の過去問を3問理解できた」というように、事実として書き残すことがポイントです。

感覚だけに頼っていると、不安な日にはすべてが「できていない」ように感じられてしまいます。

記録という客観的な事実があれば、そうした思い込みを防ぐことができます。

同じ既卒生の合格体験に触れる

一度不合格を経験してから合格した先輩の体験談に触れる時間を、意識的に作ってみましょう。

自分と同じような状況から乗り越えた例を知ることは、大きな支えになります。

体験談を読むときは、「結果」だけでなく、「どんな小さな行動を積み重ねていたか」に注目してみてください。

そこに、自分にも実践できるヒントが隠れているはずです。

一人で抱え込まず、頼れる相談相手を見つける

とはいえ、こうした振り返りや記録を、一人で続けるのは簡単なことではありません。

不安な日には、自分の頑張りを自分では正しく評価できないこともあります。

そんなときは、状況を客観的に見て、事実に基づいた言葉で後押ししてくれる相談相手がいると心強いものです。

私は、1対1のオンラインコーチングを通じて、「ここまでできている」という事実を一緒に確認する時間を大切にしています。

一人で抱え込まず、頼れる相談相手を見つけることも、自己効力感を取り戻す立派な一歩です。

まとめ:「再挑戦が怖い」から、「また頑張ってみよう」へ

ここまでの内容を、あらためて振り返ってみましょう。

再挑戦が怖いと感じるのは、心が自分を守ろうとする自然な反応です。

その背景には、「自分にはできる」という感覚である自己効力感の低下が関わっています。

一度の不合格や、周りと比べてしまう環境が、既卒生の自己効力感を下げやすくしているのです。

自己効力感は、小さな成功体験、同じ立場の人の経験、信頼できる人からの言葉、そして心と体のコンディションによって育てることができます。

できたことを記録し、先輩の体験に触れ、頼れる相談相手を見つける。

この積み重ねが、少しずつ自信を取り戻す力になります。

怖いと感じる気持ちを否定する必要はありません。

その気持ちと一緒に、また一歩ずつ前に進んでいけば大丈夫です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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