第101回の午後27問に出題された全肺気量の計算式について解説していきます。
全肺気量の計算式を示す。
肺活量+( )=全肺気量
( )に入るのはどれか。
1. 残気量
2. 予備吸気量
3. 1回換気量
4. 予備呼気量
1. 残気量
残気量は、肺内に残っている空気のこと。肺活量に残気量をプラスした量が全肺気量となる。
2. 予備吸気量
予備吸気量は、普通に息を吸った後に、さらに努力して吸い込むことのできる空気量。
3. 1回換気量
1回換気量は、普通の呼吸で1回に出入りする空気の量。
4. 予備呼気量
予備呼気量は、普通に呼吸を吐いた後で、さらに努力して吐き出すことのできる空気量。
肺気量が分かるスパイロメトリーとは?
スパイロメトリーとは、肺の機能を評価するために使用される呼吸機能検査です。
まず、安静時の呼吸を測定します。その後、最大限に息を吸い込み、今度はできるだけ早く息を吐きだします。
こうすることで、肺の容量と呼気速度を測定することができるのです。
この検査は患者さんにとって比較的簡単で安全な検査であり、短時間で行えるため、診療所や病院でよく行われています。
スパイロメトリーで調べられる項目
スパイロメトリーで測定できる主な項目は、次のとおりです。
- 肺活量・%肺活量
- 努力性肺活量
- 1秒量・1秒率
安静時呼吸や最大限の呼吸機能をチェックすることができます。
特に重要なのが「1秒率(FEV1.0%)」と「%肺活量(%VC)」です。

呼吸の換気能力を数値化して、診断に使うことができる重要な指標であり、臨床でよく見かけると思います。
これら指標はしっかりと理解しておきましょう。
また注意点として、最大限に吐き切ったあと肺に残っているガス量(残気量)は測定できません。
肺気量をグラフにしたものをスパイログラムという
スパイロメトリーによって肺の呼吸器量を測定し、以下のようなグラフにしたものを「スパイログラム」といいます。

スパイログラムからは、様々な肺気量分画が読み取れます。
今回の問題で出題されている全肺気量は、肺活量に残気量を足して計算できます。
ただし、残気量の測定はできないので全肺気量は推定値にしかなりません。
この表を覚えておけばもう大丈夫ですね!
全肺気量の計算式のまとめ
全肺気量の計算式を理解するには、スパイロメトリーに関する勉強をしておきましょう。
ここでつまづくポイントは用語の理解です。たくさんの用語が出てくるので、しっかりと理解して覚えましょう。
こちらの表にまとめたので、活用してみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
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