第100回看護師国家試験で午後27問に出題された問題を解説していきます。
気管支の構造で正しいのはどれか。
1. 左肺には3本の葉気管支がある。
2. 右気管支は左気管支よりも長い。
3. 右気管支は左気管支よりも直径が大きい。
4. 右気管支は左気管支よりも分岐角度が大きい。
1. 左肺には3本の葉気管支がある。
左肺は上葉と下葉の2葉なので、葉気管支は2本である。
2. 右気管支は左気管支よりも長い。
左肺は気管分岐部より肺門までの距離が右より遠く、左気管支が右気管支よりも長い。
3. 右気管支は左気管支よりも直径が大きい。
右肺のほうが左肺より大きく、右気管支は左気管支よりも直径が大きい。
4. 右気管支は左気管支よりも分岐角度が大きい。
右気管支は左気管支よりも傾斜が急で分岐角度は小さい。
呼吸器系の構造をおさらいしよう!
呼吸するのに使われる器官は、「上気道」「下気道」「肺」の3つに分けられます。
- 上気道:鼻孔、咽頭、喉頭
- 下気道:気管、気管支、細気管支
- 肺:ガス交換が行われる場所
呼吸器の勉強をするには、これらの構造をしっかりと理解しておくことが重要です。
そして、今回は気管の構造について詳しく見ていきましょう!
気管支の構造は左右非対称である
気管支の構造は左右非対称になっています。こちらの図をご覧ください。

気管支は首から胸にかけて伸び、胸骨の裏側で左右の気管支に分かれます。右気管支は左気管支よりも直径が大きく、分岐角度が小さくなっています。
右気管支の分岐角度は約25度で、左気管支の45度に比べて小さいです。
右気管支の方が、急な角度で分岐しているため食べ物や飲み物を誤嚥した時は、右肺に流れ込みやすくなっています。
気管支はなぜこのような作りになっているのか?
では、なぜ右気管支の方が急な角度になっているのでしょうか?
その理由は、体の中心よりも左側に心臓が位置しているからです。

心臓が左側に位置することで、右気管支はより直線的に伸びることができ、結果として分岐角度が小さくなります。
また、肺の構造も左右で異なっていますよね。右肺葉が3つ、左肺葉が2つになっているのは、この解剖学的な配置の違いによるものです。
そのため、葉気管支の分岐数も異なります。
気管の構造のまとめ
看護師国家試験では、気管の構造の違いが出題されます。
よく勘違いしてしまう人は、問題文をしっかり読んでイメージしながら解いていきましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
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