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【第115回看護国試】レム睡眠の特徴を徹底解説!

第115回看護師国家試験

看護師国家試験で出題される「睡眠のメカニズム」は、選択肢で迷いやすく、苦手な人も多いテーマです。

試験本番で惑わされないためには、レム睡眠の特徴とノンレム睡眠の特徴を脳と体の状態に分けて正しく整理しておく必要があります。

ポイントを押さえて、確実に点数が取れるようにしましょう!

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レム睡眠の特徴とは?

レム睡眠の特徴はどれか。

1. 骨格筋が緊張する。
2. 急速な眼球運動を伴う。
3. 体熱の放散が増加する。
4. 大脳皮質の活動が低下する。

  1. 骨格筋が緊張する。
    レム睡眠中は、骨格筋の筋緊張が低下(弛緩)する。

    2. 急速な眼球運動を伴う。
    レム睡眠中は、大脳皮質や脳幹が活発に活動しており、急速な眼球運動がみられる。だから、Rapid Eye Movement(REM)睡眠と言われている。

    3. 体熱の放散が増加する。
    レム睡眠中は、体温調節機構が減弱します。環境温に左右されやすくなるため「放散が増加する」ということはありません。

    4. 大脳皮質の活動が低下する。
    レム睡眠中の脳波は、覚醒時に酷似した活発な状態を示す。

第115回看護国試「午前必修問題」を一気に見直し!

今回のレム睡眠の問題だけでなく、看護国試の「午前中の必修問題すべて」をまとめて復習できる解説動画を公開しています。

通学時間や直前の国試対策に活用して確実に必修問題の得点力アップに繋げてください!

レム(REM)睡眠とは?

レム睡眠とは「脳が覚醒しているのに、体の筋肉は完全に力が抜けている状態」です。

最大の特徴は、名前の由来でもあるまぶたの裏で眼球がキョロキョロと素早く動く急速眼球運動(Rapid Eye Movement = REM)です。

急速眼球運動の英語の頭文字をとって「レム(REM)睡眠」と呼ばれています。

レム睡眠中にみられる4つの特徴

解剖生理学の国試対策として、レム睡眠中の「脳」「筋肉」「脳波」「自律神経」の4つの動態を確実に押さえておきましょう。

脳(大脳皮質)の活動は活発になる

大脳皮質は活発に働いており、覚醒時に近い状態です。

このとき、脳内では情報の整理や記憶の固定が行われています。

ストーリー性のある鮮明な夢を見るのも、このレム睡眠の時間帯です。

骨格筋の緊張は低下・消失する

脳は活発に動いていますが、脳幹からの指令によって運動ニューロンが強く抑制されるため、骨格筋の緊張は完全に弛緩しています。

体が完全に脱力した状態になるため、レム睡眠中に寝返りを打つことはできません。

「金縛り」の正体はレム睡眠!?

日常生活でもよく耳にする「金縛り」は、医学的には「睡眠麻痺」とい呼ばれる現象です。

レム睡眠中に何らかの原因で意識だけが完全に覚醒したにもかかわらず、身体の筋肉はレム睡眠の弛緩状態から戻っていないときに金縛りが起こります。

「意識はあるのに体が全く動かせない」というパニックから、レム睡眠で見ている夢が「幽霊の気配」や「幻覚」として現れやすいのも特徴です。

脳波は覚醒時に酷似した低電圧速波を示す

ノンレム睡眠でみられるような、ゆったりとした深い波(徐波)は出現しません。

レム睡眠中は、起きているときと同じように、波が小さく周期が速い「低電圧速波」を示します。

自律神経やバイタルサインが不規則に変動する

ノンレム睡眠中は副交感神経が優位になって安定しますが、レム睡眠中は交感神経と副交感神経が不規則に激しく入れ替わります。

そのため、睡眠中であるにもかかわらず、呼吸数、心拍数、血圧が変動するのが特徴です。

看護国試に出る「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の違い

看護師国家試験にはレム睡眠とノンレム睡眠の違いが出題される。

ノンレム睡眠とはレム睡眠の反対の状態のこと。表にまとめるとこのようになる。

項目レム睡眠ノンレム睡眠
脳の活動覚醒に近い状態休止・低下している
骨格筋の緊張消失または著しく低下する維持される
急速眼球運動ありなし
脳波のパターン低電圧電波高電圧徐波
自律神経・バイタル不規則に変動する副交感神経優位で安定
体温体温調節機能が低下する深部体温が低下する
夢の特徴ストーリー性のある鮮明な夢を見る抽象的な夢を見るまたは夢を見ない
関連する睡眠障害ナルコレプシー、レム睡眠行動障害睡眠時遊行病(夢遊病)

質の良い睡眠をとるにはレム睡眠とノンレム睡眠の周期が正しく働くことが重要とされている。

レム睡眠・ノンレム睡眠の周期と年齢による変化

人間は眠りにつくと、まず深いノンレム睡眠に入ります。

その後、約90分の周期で眠りが浅くなり、レム睡眠へと切り替わるサイクルを繰り返します。

睡眠の前半はノンレム睡眠の割合が長くなりますが、朝方に近づくにつれてノンレム睡眠が浅くなり、レム睡眠の持続時間が長くなっていきます。

この睡眠の1周期の長さは成人が約90分であるのに対し、乳幼児は40分〜60分、幼児は60分〜80分と、子どもは成人に比べて睡眠周期が短い特徴があります。

一方、高齢者は加齢とともに深いノンレム睡眠(徐波睡眠)が減少し、浅い眠りの割合が増加します。

深い睡眠が減る影響によって高齢者は夜中に目が覚める中途覚醒が起こりやすくなり、熟眠感が低下しやすくなります。

国試で狙われる!レム睡眠・ノンレム睡眠が関係する睡眠障害

看護国家試験に向けて押さえておきたい、睡眠のメカニズムに関連する代表的な睡眠障害の定義と特徴をまとめました。

ナルコレプシー

ナルコレプシーは、脳内の覚醒維持物質であるオレキシンの減少が原因で起こる過眠症です。

主な症状には、日中の強烈な睡眠発作や、感情の高ぶりで脱力する情動脱力発作、入眠直後にレム睡眠へ突入する影響で生じる金縛り(睡眠麻痺)や幻覚があります。

治療では、規則正しい睡眠習慣の確立といった生活指導に加え、日中の眠気に対して中枢刺激薬、情動脱力発作に対して抗うつ薬を用いる薬物療法が行われます。

レム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害は、レム睡眠中に骨格筋の緊張を抑制する脳幹の機能障害が原因で起こる睡眠障害です。

主な症状は、悪夢の内容に合わせて大声を出す、激しく手足を動かす、壁を殴るといった異常行動です。

睡眠中に起こされると、見届けていた夢の内容を明確に記憶している特徴があります。

治療では、怪我を防ぐための寝室の安全確保といった環境調整に加え、筋肉の異常な収縮を抑える薬物療法が行われます。

睡眠時遊行症(夢遊病)

睡眠時遊行症は、深いノンレム睡眠から脳が部分的に覚醒する中枢神経系の未熟性が原因で、学童期の子どもに多くみられます。

主な症状は、入眠後数時間以内にぼーっと起き上がり、無意識に歩き回る行動です。この間の記憶はなく、無理に起こすと混乱を招きます。

治療は成長にともなう自然消失を待つケースが多く、家庭での転落防止や危険物の除去といった安全環境の確保、規則正しい睡眠習慣の指導が中心となります。

【国試対策】レム睡眠の定義・周期・関連疾患のまとめ

レム睡眠は、まぶたの裏で眼球が動く急速眼球運動の略称に由来します。

脳は覚醒に近い状態で活動していますが、骨格筋の緊張は消失して体が完全に弛緩しているチグハグな状態が特徴です。

人間の睡眠は、脳を休めるノンレム睡眠と、体を休めるレム睡眠を約90分の周期で一晩に何度も繰り返します。

この睡眠ステージのメカニズムが乱れると、入眠直後にレム睡眠へ突入するナルコレプシーや、レム睡眠中に筋肉が緩まないレム睡眠行動障害といった病態と深く関連した睡眠障害が発生します。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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